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築古戸建てを再生するリノベーション:メリット・デメリット、費用、そして成功の秘訣

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2025.07.08|ブログ

築古戸建てを再生するリノベーション:メリット・デメリット、費用、そして成功の秘訣

築古戸建てを再生するリノベーション:メリット・デメリット、費用、そして成功の秘訣

愛着ある築古戸建てを再生するリノベーションという選択肢

大阪や北摂エリアにお住まいの皆様、ご自宅の築年数が気になり始めていませんか?
住宅には残念ながら寿命があり、時の経過とともに避けて通れないのが「経年劣化」という問題です。
水回り設備の不具合、外壁の傷み、住宅設備の老朽化など、様々なサインが現れることがあります。

「そろそろ何とかしなきゃ…でも、建て替えは費用も手間も大きいし…」
そんな時、最も現実的で、かつ大きな可能性を秘めた選択肢が「リノベーション」です。
特に、築年数が経った古い戸建て住宅こそ、このリノベーションによって、新築では得られない魅力と快適さを兼ね備えた住まいへと生まれ変わることができます。

「うちの家は古いから無理なのでは?」
「リノベーションってどこまでできるの?」

そういった疑問や不安をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、築年数の経った戸建て住宅をリノベーションする際に知っておきたいあらゆる情報を、具体的なメリット・デメリット、費用相場、そして成功のための注意点まで、徹底的に深掘りして解説していきます。

愛着ある築古戸建てを再生するリノベーションという選択肢

愛着ある住まいに新たな命を吹き込み、これからも長く、安全で快適に暮らしていくためのヒントが、ここにあります。
あなたの大阪・北摂でのリノベーション計画が、より確かなものとなるよう、ぜひ最後までお読みください。

木造住宅の「寿命」と「耐用年数」の真実

「木造住宅の寿命ってどれくらい?」
リノベーションを考える上で、まず気になるのがこの点かもしれません。
一般的に、「木造住宅の耐用年数は22年」と耳にすることがありますが、これは実は「税務上の減価償却計算に用いられる法定耐用年数」であり、建物の実際の寿命とは異なります。

実際に、適切なメンテナンスが施されていれば、築22年以上の木造住宅でも、全く問題なく快適に暮らすことが可能です。

国土交通省が2011年に行った建物の平均寿命調査によると、一戸建て木造住宅の平均寿命は約65年とされています。(※1)
(※1)出典:国土交通省ホームページより

この調査結果には、まだ構造的に使用に問題のない状態であるにもかかわらず、様々な理由(立地の変化、ライフスタイルの不適合、売却など)で取り壊しになった建物も含まれています。
つまり、適切な手入れをすれば、平均寿命よりもさらに長く住み続けることは十分に可能なのです。

建物の寿命は、その建物の品質だけでなく、立地環境も大きく影響します。
例えば、湿気の多い場所や、日当たりが悪い場所では、木材の劣化が進みやすい傾向があります。
そのため、環境や状況に応じた細やかな修繕や定期的なメンテナンスをこまめに行っていくことが、耐用年数に関係なく、快適かつ安心して暮らせる状態を保つ上で非常に重要となります。

適切なリノベーションは、建物の寿命を延ばし、資産価値を高めるためにも非常に有効な手段と言えるでしょう。

古い家を「リノベーション」するメリット:愛着と賢さを両立

住み慣れた家には、お子様の誕生や成長、家族とのたくさんの思い出が詰まっています。
「建て替え」を選ぶと、全く新しい家になるため、それまでの雰囲気や思い出を失ってしまうことになります。

しかし、リノベーションであれば、必要なところだけを新しくしたり、古材を活かしたりすることで、家の雰囲気を損なうことなく、愛着のある我が家をさらに快適にして、長く住み続けることができます。
これまで培ってきた家族の歴史を大切にしながら、新たな章を刻むことができるのは、リノベーションならではの大きな魅力です。

古い家を「リノベーション」するメリット:愛着と賢さを両立

新築を購入するよりも費用を抑えられる可能性:賢い資金計画

家づくりにおいて、費用は最も気になる点の一つでしょう。
リノベーションは、家のキッチン回りや浴室、屋根、外壁など、部分的に、あるいは全体的に刷新することが可能ですが、新築購入に比べて総予算を安く抑えられる可能性が高いです。

特に、小規模なリノベーションであれば、建築確認申請などの大がかりな手続きが不要な場合が多く、その分の時間や費用も削減できます。
大阪や北摂で新築物件が高騰している中で、賢く予算を抑えつつ理想の住まいを手に入れる方法として、リノベーションは非常に魅力的な選択肢です。

仮住まいの準備が不要な場合も:スムーズな住み替え

家を建て替える場合、既存の家をすべて解体して一度更地になるため、工事期間中は仮住まいを借りる必要があります。
しかし、リノベーションであれば、工事の内容や規模によっては、工事中もそのまま生活を続けることができる場合があります。

例えば、水回りの工事を時期をずらして行ったり、リビングだけを改修したりするような部分的なリノベーションであれば、仮住まいの心配なく、日々の暮らしに大きな支障をきたすことなく工事を進められます。
これは、仮住まい費用や引っ越し費用、手続きの手間を省けるという大きなメリットです。

固定資産税を節税できる可能性:ランニングコストの抑制

新しい建物を建てると、その建物の固定資産評価額が新築時よりも高くなり、結果として毎年の固定資産税も上がります。
しかし、部分的なリノベーションや小規模なリノベーションの場合、建物の固定資産評価額には影響しないため、固定資産税が変わらないことが多いです。

ただし、建物の「構造耐力上主要な部分」を大幅に変更するような大規模なリノベーションや増築を行った場合は、固定資産評価額が変わり、固定資産税が上がる可能性もあります。
この点については、事前にリノベーション会社に確認し、将来的なランニングコストを把握しておくことが賢明です。

面倒な手続きの負担軽減:時間と労力の節約

古い家を解体して建て替える場合、新しい建物の建築確認申請や滅失登記、保存登記など、様々な法律上の手続きが必要となり、これには時間もお金もかかります。

既存の建物をリノベーションする場合、これらの大がかりな手続きは不要となることが多いです。
これにより、時間的な負担や、申請手続きに伴う費用、そして精神的な手間を大幅に省くことができます。
忙しい日々を送る大阪・北摂の皆様にとって、これは見逃せないメリットと言えるでしょう。

時が育んだ趣を楽しむ:新築にはない「味」の創出

既存の建物をリノベーションする場合、古い家をすべて取り壊して新築する場合と異なり、時を経た建物ならではの趣や雰囲気を残したり、活かしたりすることができます。
例えば、長年風雪に耐え、エイジングによって飴色に変化した柱をあえて見せるデザインにしたり、歴史を感じさせる構造材を露出させたりと、新築では決して味わえない「味」や「深み」をデザインに取り入れることが可能です。

このような「既存を活かすリノベーション」は、自由度の高いプランで、住まいに個性とストーリーを与えることができます。
北摂の豊かな自然の中に佇む古民家など、地域の特性を活かしたリノベーションでも、この趣は大きな魅力となります。

建て替えが難しい立地でも快適な住まいを実現:法規的な課題をクリア

建物の建て替えには、建築基準法などの現行法規に則る必要があり、例えば、接道義務(敷地が道路に2m以上接していなければならない)や建ぺい率・容積率の制限など、様々な基準をクリアしなければなりません。
敷地の形状や既存の建物の配置によっては、建て替えが難しい、あるいは建て替えるとかえって不便が生じるケースも少なくありません。

しかし、リノベーションであれば、既存の建物を活かすため、これらの法的な制約を比較的クリアしやすい場合があります。
建て替えが困難な敷地や、既存の構造を活かしたい場合でも、快適で魅力的な住まいを実現できるのは、リノベーションの大きな強みです。

古い家を「リノベーション」するデメリットと注意点:賢い判断のために

メリットが多いリノベーションですが、もちろんデメリットや注意すべき点も存在します。
これらを事前にしっかりと理解しておくことが、後悔しないリノベーションを実現するための鍵となります。

古い家を「リノベーション」するデメリットと注意点:賢い判断のために

間取り変更が自由にできない場合がある:構造上の制約

リノベーションで間取りを大きく変えたいと考えていても、建物の構造によっては、その変更が自由にできない場合があります。

例えば、2×4(ツーバイフォー)工法で建てられた住宅は、壁(面)で建物を支えているため、構造上重要な壁(耐力壁)を撤去することができません。
同様に、鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションでも、壁式構造の場合、間仕切り壁であっても構造上撤去できない壁が存在します。

希望する間取り変更が可能かどうかは、必ずリノベーション会社に事前に確認し、構造図面などを元に専門家と相談するようにしましょう。
無理な変更は、建物の安全性に関わるため避けるべきです。

構造部分の劣化がひどいと費用がかさむ:見えない部分のリスク

築年数が数十年経った古い家では、建物の土台や柱、梁などの構造部分が目に見えないところで劣化していることがあります。
これらの構造部分の劣化は、建物の耐震性や耐久性など、安全面に直接影響するため、発見された場合は必ず修繕することが望ましいです。

しかし、構造部分の修繕には大規模な工事が必要となることが多く、それに伴い費用もかさむ傾向があります。
場合によっては、構造部分の劣化が非常にひどく、修繕費用が膨大になるため、建て替えをしたほうが安くなるというケースも稀に存在します。

建物の見えない構造部分の状態を正確に判断することは、一般の方には非常に困難です。
そのため、リノベーションを検討する際には、専門家による「ホームインスペクション(住宅診断)」を行うことを強くおすすめします。

※ホームインスペクション(住宅診断)とは
建築士や住宅診断士などの専門家が、第三者的な立場から、外壁や基礎、屋根、床下、設備など、住宅全体の状況(劣化の状況、欠陥の有無、将来的に改修すべき箇所やその時期、おおよその費用など)を詳細に見極める調査です。
これにより、目に見えない部分のリスクを事前に把握し、より正確なリノベーション計画や予算策定が可能になります。
特に中古物件の購入とリノベーションを同時に行う場合、購入前に実施することで、予期せぬ出費を防ぐことができます。

地盤の改良はリノベーションではできない:基礎から見直す必要性

どんなに素晴らしいリノベーションで快適な家を創っても、その家が建つ地盤が悪ければ、安全に暮らすことはできません。
地盤沈下や液状化のリスクがある場合、建物の基礎だけでなく、その下の地盤そのものを改良する必要があります。

しかし、地盤の改良工事は、基本的に建て替え工事とセットで行われる大規模な工事であり、既存の建物を活かすリノベーションでは対応できません。

もし、購入を検討している物件や既存の自宅の地盤に不安がある場合は、リノベーションではなく、建て替えを検討し、同時に地盤改良工事も行う必要があるでしょう。
これは、生命の安全に関わる重要な判断基準となります。

住宅性能が希望レベルにならないことも:根本的な解決の限界

部分的なリノベーションや、既存の構造を活かすリノベーションの場合、住宅性能を希望する最高レベルまで上げられない場合がある点も注意が必要です。

例えば、「極限まで耐震性を向上させたい」「ゼロエネルギー住宅にしたい」といった非常に高い性能を求める場合、既存の建物の構造や工法によっては、限界がある場合があります。
特に、建物を支える柱や梁などの構造部分の根本的な補強や、断熱性能を抜本的に向上させるには、表層的なリノベーションでは対応しきれないこともあります。

もちろん、多くのリノベーションで耐震性や断熱性を大きく向上させることは可能です。
しかし、基礎や地盤に大きな問題がある場合や、既存の建物の老朽化が著しい場合には、リノベーションでは対応しきれず、建て替えを行う方が安全かつ費用対効果が高いという判断になることもあります。

長く快適に暮らすために不可欠な改修であれば、費用はかかっても検討する価値は十分にありますが、どこまでの性能を求めるのか、リノベーション会社と十分に相談し、現実的な目標設定を行うことが重要です。

費用相場を比較:建て替えとリノベーション、賢い選択は?

古い家のリノベーションを検討する際、最も気になるのが「結局、建て替えとどちらが費用がかかるのか?」という点でしょう。
ここでは、一般的な費用相場を比較し、賢い資金計画の参考にしてください。

費用相場を比較:建て替えとリノベーション、賢い選択は?

建て替え費用の目安

国土交通省が公表している「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、2022年度中に今の住まいを取り壊して同じ敷地内に新築した場合の購入資金の平均は、約4,487万円とされています。(※2)
(※2)出典:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」

この金額には、建物の建築費用だけでなく、解体費用、各種申請費用、地盤調査・改良費用、そして仮住まい費用なども含まれる場合があります。

リノベーション費用の目安

既存の建物を活かしてリノベーションする場合の工事費は、一般的に500万円~2,000万円程度の価格帯が目安となります。
もちろん、この金額は工事の規模や内容、使用する素材や設備によって大きく変動します。

例えば、水回りだけを交換するような小規模なリノベーションであれば500万円以下で収まることもありますし、建物の基礎や柱、梁などの構造部分の補強を伴う大規模なリノベーション(フルスケルトンリノベーションなど)を行う場合は、2,000万円を超えることもあります。

費用比較から考えるポイント

単純な費用相場だけを見ると、リノベーションの方が建て替えよりも費用を抑えられる可能性が高いと言えます。
しかし、これはあくまで目安であり、個々の物件の状態やリノベーションの内容によって大きく異なります。
構造部分の劣化: 構造部分の劣化がひどい場合、その修繕費用が膨らみ、結果的に建て替えの方が安くなるケースもゼロではありません。
住宅性能の向上: 建て替えであれば最新の耐震基準や断熱性能を簡単に満たせますが、既存の建物をリノベーションで同等の性能に引き上げるには、追加の費用が必要となることがあります。

重要なのは、ご自身の「築古戸建て」がどのような状態であり、どのような「リノベーション」をしたいのか、そして最終的に「どのような暮らしを実現したいのか」を明確にすることです。
その上で、複数のリノベーション会社から具体的な見積もりと提案を受け、比較検討することが、費用面での後悔を避けるための最善策となります。

大阪や北摂の地域特性(地震対策や夏の暑さ対策など)も考慮し、費用対効果の高いリノベーションプランを立てることが成功の鍵です。

古い家をリノベーションする際の費用内訳:具体的な項目と相場

リノベーションの費用は、工事の内容によって大きく変動します。
ここでは、築古戸建てでよく行われるリノベーション工事の項目と、それぞれの費用相場について詳しく見ていきましょう。

【費用情報に関するご注意事項】
この記事で提示する費用相場は、一般的な目安であり、工事の規模、使用する設備・建材のグレード、施工会社の方針、立地条件(大阪・北摂など地域差)によって大きく異なります。
あくまで参考としてご活用いただき、具体的な費用については必ず複数のリノベーション会社に見積もりを依頼してください。

キッチンのリノベーション費用

費用相場:50万円~150万円程度
築年数の経った戸建てリノベーションで最もニーズが高いのがキッチンです。
比較的簡易な交換: システムキッチン本体の交換だけであれば、50万円以下で可能な場合もあります。
標準的な交換: 一般的なシステムキッチンの交換で、50万円~100万円程度が目安です。
レイアウト変更・グレードアップ: アイランド型キッチンや対面型キッチンへの変更、食洗機やIHクッキングヒーターなどの高機能な設備導入、背面収納の新設など、大がかりな工事やグレードアップを伴う場合は、100万円~200万円以上かかることもあります。配管の移動や壁の撤去が必要な場合は費用がさらに上がります。

トイレのリノベーション費用

費用相場:15万円~60万円程度
トイレは、比較的手軽にリノベーションできる場所です。
便器本体の交換+壁紙・床の張り替え: 15万円~30万円程度で可能です。
空間全体のリノベーション: トイレ本体の交換に加え、収納棚の設置、手洗いユニットの新設、照明や換気扇の交換など、空間全体をデザインし直す場合は、30万円~60万円程度が相場になります。手すりの設置など、バリアフリー対応を加える場合も費用が変動します。

リビングのリノベーション費用

費用相場:10万円~300万円以上
リビングのリノベーションは、その内容によって費用が大きく異なります。
壁紙(クロス)の張り替え: 10帖程度の広さで、10万円~20万円程度が相場です。
フローリングの張り替え: 10帖程度の広さで、20万円~40万円程度が相場です。既存の床材の撤去費用や下地の状態によって変動します。
間取り変更: 壁を撤去してリビングを拡張したり、隣接する和室とつなげてLDKを一体化したりするような工事は、100万円~300万円以上かかる場合があります。特に耐力壁の撤去や補強を伴う場合は、費用が大きく跳ね上がります。

屋根塗装・リノベーション費用

費用相場:50万円~150万円以上
屋根のリノベーションは、家の美観だけでなく、雨漏り対策や断熱性向上にも関わる重要な工事です。
屋根塗装: 一般的な塗装は、屋根の形状や素材(スレート、瓦など)、塗る回数、使用する塗料(遮熱塗料・断熱塗料・防音塗料などの機能性塗料)の種類、また足場の組みやすさなどにより異なりますが、おおむね50万円~100万円程度で可能です。
屋根の葺き替え(ふきかえ): 古い屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する場合は、撤去費用や処分費用もかかるため、100万円~150万円以上になることがあります。より耐久性の高い素材を選ぶ場合はさらに高額になります。

耐震補強工事費用

費用相場:平均189万円(日本木造住宅耐震補強事業者協同組合調査による)
耐震補強は、古い家を安全に長く住むために非常に重要な工事です。工事内容によって費用に大きな幅があります。
筋交いの設置: 家の柱と柱の間に筋交いを設置する場合、1か所あたり25万円程度が目安です。
耐震金具の設置: 土台や柱に耐震金具を設置する場合、1か所あたり40万円程度です。
壁の耐震性向上: 外壁材を取り除いて壁の耐震性を高める工事は、壁の面積にもよりますが、50万円~65万円程度かかります。
全体的な耐震補強: 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の調査によると、古い家を建築基準法で定められた耐震基準に適合させるためにかかる耐震補強工事費の目安は、平均189万円とされています。(※3)
(※3)出典:日本木造住宅耐震補強事業者協同組合調査
大阪や北摂は、過去に大きな地震を経験している地域でもあり、耐震補強は特に重視すべき項目です。

間取り変更の工事費用

費用相場:15万円~500万円以上
間取り変更は、ライフスタイルに合わせて住まいを最適化するリノベーションの醍醐味です。
間仕切り壁の設置: 子供部屋を増やすなど、既存の空間に間仕切り壁を設置する簡易な工事であれば、15万円~20万円程度です。
壁の撤去・LDK化: キッチンとリビングをつなぎ合わせて広々としたLDKを創る場合は、100万円~300万円程度が目安です。
大規模な間取り変更(フルスケルトンリノベーション**): 建物の基礎、柱、梁などの躯体を残した状態で、壁や床、天井をすべて解体し、家全体の間取りを大きく変更するような大がかりな工事では、500万円以上、時には1,000万円を超えることもあります。

断熱リノベーションの工事費用

費用相場:20万円~500万円程度
築年数の古い木造住宅は、断熱性能が低いことが多く、夏は暑く、冬は寒いといった悩みを抱えがちです。断熱性能を向上させることは、快適な暮らしだけでなく、光熱費の削減にも繋がります。
部分的な断熱改修: 窓のペアガラスや二重サッシへの交換(1か所あたり数万円~20万円程度)、天井裏にグラスウールなどの断熱材を敷き詰める(10万円~30万円程度)といった工事は、比較的安価で効果を実感しやすいです。
壁・床を含む全面断熱: 壁の内側に断熱材をしっかり入れる、床下にも断熱材を施工するなど、家全体の断熱性能を向上させる場合は、大規模な工事となり、300万円~500万円程度かかることもあります。
簡易な対策: DIYで窓に断熱シートや隙間テープを貼るなどの簡易な対策であれば、数千円からといった費用で実施できますが、その効果は限定的です。

断熱性が上がると、月々の光熱費の削減につながるだけでなく、結露やカビの発生予防、木材の腐食防止、さらにはヒートショックの予防といった健康面でのメリットも期待できます。
また、外部からの音を遮断する防音・遮音効果も得られます。
特に大阪や北摂の気候を考慮すると、断熱リノベーションは非常に有効な投資と言えるでしょう。

増築・減築の工事費用

費用相場:増築 210万円~400万円程度/8畳あたり、減築 110万円~380万円程度/7~9畳あたり
家族構成やライフスタイルの変化に伴い、より広いスペースが必要になった場合は増築を、逆にスペースが余っている場合は減築を検討してみるのも良いでしょう。
増築: 部屋を増やしたり、既存の部屋を広げたりする場合の費用です。8畳あたり210万円~400万円程度が目安となりますが、水回り設備の増設や構造補強が必要な場合はさらに費用がかさみます。
減築: 使っていない部屋をなくして建物の面積を減らすことで、メンテナンスの手間や費用、固定資産税の軽減にも繋がる場合があります。7~9畳あたり110万円~380万円程度が目安です。
増築・減築は、建物の構造や敷地の状況によっては、建築確認申請が必要になる場合があります。必ずリノベーション会社などに相談し、建築基準法に則った適切な対応を行ってください。

バリアフリーリノベーションの工事費用

費用相場:数万円~数十万円/箇所
バリアフリーを目的としたリノベーションは、高齢者がいるご家庭だけでなく、将来を見据えてライフステージの変化に対応するための投資としても注目されています。
室内の段差解消・スロープ設置: 3万円~7万円/箇所
手すりの設置: 3万円~10万円/箇所
室内開き戸を引き戸に変更: 10万円~20万円/箇所
玄関ドア開き戸を引き戸に変更: 32万円~55万円

廊下幅の拡張、滑りにくい床材への変更など、目的に合わせた様々な工事があります。
バリアフリーリノベーションは、国や自治体の補助金制度の対象となるケースが多いです。
例えば、介護保険を利用できる場合もあります。
大阪や北摂の自治体にも同様の制度があるか、リノベーション会社に相談して、適用されるものがあればぜひ活用してみてください。

古い家をリノベーションする際の重要ポイント:成功への道筋

築古戸建てのリノベーションは、多くのメリットがある一方で、いくつかの注意点も存在します。
ここでは、計画を成功させるための重要なポイントを解説します。

古い家をリノベーションする際の重要ポイント:成功への道筋

補助金・減税制度を積極的に活用する:賢い資金調達

古い家をリノベーションする際、一定の要件を満たしていれば、国や地方自治体の補助金制度や減税制度を活用できる場合があります。
これは、リノベーション費用を大きく抑えるチャンスです。

主な補助金制度の例

・長期優良住宅化リノベーション推進事業: 長期優良住宅化を目的としたリノベーション工事が対象。
・こどもエコすまい支援事業(終了したものを含む、随時新しい制度が発表されます): 省エネ性能向上などを目的としたリノベーション工事が対象。
・地方自治体独自の補助金: 各自治体(例:大阪府、北摂地域の各市町村)が、耐震改修や省エネ改修、バリアフリー改修などに対して独自の補助金制度を設けている場合があります。

減税制度の例

・住宅ローン減税(リノベーション減税): 耐震、バリアフリー、省エネ、長期優良住宅化などの条件を満たしたリノベーションを行うと、所得税や固定資産税が減税になる場合があります。
・固定資産税の軽減: 特定のリノベーション工事(耐震、省エネなど)を行った場合、一定期間、固定資産税が減額されることがあります。

これらの補助金や減税制度には、それぞれ申請期間や利用条件が定められています。
情報を収集し、リノベーション業者と相談しながら、ご自身のリノベーションが対象となる制度を上手に活用しましょう。

耐震診断を行う:家族の安全を守るために

古い家をリノベーションする際に、特に重要なのが「耐震診断」です。
現在の耐震基準は、過去の大きな地震の経験から改正されており、築年数の古い住宅は、現行の耐震基準を満たしていない可能性があります。

耐震診断の必要性

耐震診断を行うことで、建物の構造的な弱点や劣化状況を正確に把握し、必要な耐震補強工事を計画することができます。これは、ご家族の安全を守る上で最も重要なステップです。

補助金制度との連携

リノベーションで耐震補強を行う場合、多くの自治体で補助金制度の対象となります。大阪府や北摂地域の各市町村でも、耐震診断費用や耐震改修工事費用に対する補助金制度が設けられている場合があります。

無料耐震診断の活用

自治体によっては、耐震診断士の派遣など、無料で耐震診断を受けられる制度もあります。まずは自治体の耐震診断相談窓口で、耐震診断の業者や補助金に関する相談をしてみることをおすすめします。国からの補助金同様、申請期間が定められていることも多いので、早めに確認しましょう。

建築確認申請が必要なケースを把握する

リノベーションの内容によっては、「建築確認申請」が必要となる場合があります。これは、建物の安全性や法規への適合性を事前に確認するための重要な手続きです。

建築確認申請が不要なケース(「4号建築物」のリノベーションなど)

一般的に、小規模な木造2階建て以下で延床面積が500㎡以下、高さ13m以下、軒の高さ9m以下の木造建築物のリノベーションでは、大規模な増築や構造変更を伴わない限り、建築確認申請は不要なことが多いです。

建築確認申請が必要なケース

以下のような工事では、建築確認申請が必要となることが一般的です。
・増築工事: 敷地面積や建築面積が増える場合。
・大規模な模様替え・改築: 構造耐力上主要な部分の過半のリノベーションや、間取りの大幅な変更で主要構造部に影響が出る場合。
・木造3階建て以上の建物、または鉄筋コンクリート造(2階以上または延床面積200㎡以上)の建物の大規模なリノベーション。
・建物の用途変更: 住宅を店舗に変更するなど、用途が変わる場合。

ご自身のリノベーションが建築確認申請の対象となるかどうかは、リノベーション業者に確認し、適切な手続きを進めてもらいましょう。
手続きには時間や費用がかかるため、計画に含めておくことが大切です。

追加費用が発生する可能性を考慮する:予備費の確保

築年数の古い家をリノベーションする場合、工事中に予期せぬ問題が見つかり、追加費用が発生する可能性があります。

・構造部分の劣化: 壁や床を剥がしてみたら、内部の柱や梁が腐食していた、シロアリ被害があった、といったケースは少なくありません。これらの構造部分の補修は安全に関わるため、避けては通れません。
・配管・配線の老朽化: 見えない場所の給排水管や電気配線が老朽化しており、交換が必要になることもあります。
・アスベストなど有害物質: 古い建物にはアスベストが含まれている可能性もあり、その除去には専門的な費用がかかります。

特に古い家は、見えない部分に補修箇所が多い傾向があります。
予算オーバーにならないよう、あらかじめ予備費(総工事費の10%~20%程度)を見積もっておくこと、そして、リノベーション業者としっかりと話し合い、工事中に発生しうるリスクや追加費用の可能性について、事前に説明を受けておくことが非常に重要です。

信頼できるリノベーション会社の選び方:後悔しないパートナー探し

古い家を成功裏にリノベーションするためには、信頼できるリノベーション会社を選ぶことが最も重要です。
ここでは、業者選びのポイントを解説します。

信頼できるリノベーション会社の選び方:後悔しないパートナー探し

希望するリノベーションに対応している専門業者を選ぶ

リノベーションの内容は、キッチンやトイレの交換といった小規模なものから、間取りの大幅な変更、耐震補強、断熱改修といった大がかりなものまで多岐にわたります。

専門性と実績

ご自身の希望する工事内容(例えば、築古戸建てのフルスケルトンリノベーション、デザイン性の高いリノベーション、耐震補強に強いなど)に対応しているか、その分野での豊富な実績があるかを確認しましょう。専門性の高いリノベーション会社は、的確な提案力と確かな技術力を持っています。

提案力とコミュニケーション

単に言われた通りの工事をするだけでなく、お客様のライフスタイルや潜在的なニーズを汲み取り、より良いプランを提案してくれる会社を選びましょう。また、専門用語を避け、分かりやすく丁寧に説明してくれるなど、密なコミュニケーションが取れることも重要です。

現地調査と診断

築古戸建てのリノベーションでは、既存建物の状態診断が非常に重要です。丁寧に現地調査を行い、建物の構造や劣化状況を正確に把握し、その上で適切な提案をしてくれる会社を選びましょう。

業界団体に加盟する業者を選ぶ安心感

リノベーション業界には、「住宅リノベーション推進協議会」「リノベーション協議会」「日本住宅リフォーム産業協会」などの業界団体が存在します。

これらの業界団体は、リノベーション業界全体の品質向上や消費者保護を目的に活動しており、加盟するためには一定の審査基準を満たす必要があります。
そのため、業界団体に加盟している会社を選ぶことは、一定の信頼性と安心感を得るための一つの目安となります。

もちろん、加盟していなくても優良な会社はたくさん存在しますが、どこに依頼して良いか分からない場合の判断基準の一つとして活用してみるのも良いでしょう。

古い家のリノベーションに関するよくある質問(FAQ)

Q1: 古い家をリノベーションするのに費用がかかってしまうのはなぜ?
A1: 築年数が古い家をリノベーションする場合、費用がかさむ主な理由は、内装だけでなく、建物の躯体(基礎、柱、梁など)や配管・配線といった見えない部分も経年劣化している可能性が高いためです。
丁寧に使用し、定期的なメンテナンスを行っていても、時間と共に劣化は避けられません。壁紙の張り替えや洗面台の交換といった比較的小規模な工事に比べ、構造部分の補強や断熱改修、給排水管の交換など、見えない箇所の改修は規模が大きくなり、専門的な技術も必要となるため、工事費用が上がる傾向にあります。 これらの工事は、建物の安全性や将来の快適性を確保するために不可欠な投資と言えるでしょう。

Q2: 古い家をリノベーションしたい人の主な理由は何ですか?
A2: 古い家をリノベーションする理由は多岐にわたりますが、代表的なものとしては以下のような点が挙げられます。
愛着のある家を残したい: 幼い頃から住み慣れた家、家族との思い出が詰まった家を壊したくないという強い思いから、リノベーションを選択する方が非常に多いです。
新築にはない雰囲気や趣が好み: 築古の木造住宅ならではの梁や柱、古民家特有の風合いなど、「新築では得られない味」に魅力を感じる方もいます。リノベーションで、その趣を活かしつつ現代的な快適さを加えることを希望されます。
建て替えが難しい、あるいは不便が生じる立地: 建築基準法などの法的な制約により建て替えが難しい場合や、建て替えると逆に日当たりが悪くなる、敷地が狭くなるなど、不便が生じる場合にリノベーションが最適な解決策となります。
費用を抑えて理想の住まいを実現したい: 新築よりも費用を抑えつつ、自分たちのライフスタイルに合わせた間取りやデザインを実現したいという経済的な理由も大きいです。
大阪や北摂の住宅市場で、こうしたニーズを持つ方が増えています。

Q3: リノベーションするときの特に注意すべき点は?
A3: 戸建てのリノベーションでは施主の判断で進められることが多いですが、特に注意すべき点は「主要構造部分」に関する工事です。
構造部分への影響: 間取り変更などで壁を撤去する際、それが耐力壁(建物の構造を支える重要な壁)であった場合は、建物の耐震性や安全性が損なわれる可能性があります。
専門家への相談の重要性: 見た目だけでなく、建物の「骨格」に関わる部分は非常にデリケートです。必ずリノベーション会社などの専門家に相談し、耐震診断を行った上で、適切な補強や改修計画を検討する必要があります。
まずはプロに相談し、ご自身の家の状態を正確に把握した上で、リノベーションの全体像を描いていくことを強くおすすめします。無理な要望は避け、建物の安全性を最優先に考えた計画を立てましょう。

まとめ:古い家を「リノベーション」で新たな価値を創造する

住み慣れた家にはたくさんの思い出が詰まっており、リノベーションとなると、その変化にためらいを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、築年数の経った住宅は、どんなに大切にしていても経年劣化は避けられず、快適に、そして安全に暮らすためには、適切な時期に修繕や改修を行う必要が出てきます。

まとめ:古い家を「リノベーション」で新たな価値を創造する

古い家をリノベーションするという選択は、単なる修繕にとどまらず、住まいを現代のライフスタイルに合わせて進化させ、新たな価値を創造する素晴らしい機会です。

この記事で解説したように、
・リノベーションは、愛着ある住まいに長く住み続けられる、費用を抑えられる、手続きが簡素化される、税制優遇を受けられる可能性がある、といった多くのメリットがあります。
・一方で、構造上の制約や、見えない部分の劣化による追加費用、地盤改良ができないといったデメリットや注意点も存在します。
・費用相場は内容によって大きく異なりますが、適切な計画と補助金の活用で、賢く予算を抑えることが可能です。

何よりも重要なのは、信頼できるリノベーション会社を選び、耐震診断など専門的な調査を行いながら、二人三脚で計画を進めることです。

大阪や北摂エリアで、ご自身の古い家をリノベーションで再生させたいとお考えでしたら、ぜひ一度、私たちクローバーハウスにご相談ください。お客様の住まいへの思いを大切にしながら、安全で快適、そして理想の暮らしが実現するリノベーションプランをご提案いたします。

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