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2025.07.25|ブログ
中古マンションの寿命は本当に50年?リノベーションで叶える長寿命な理想の住まい
「マンションって、一体何年住めるの?」中古マンション購入者の素朴な疑問
大阪の北摂エリアで中古マンションの購入を検討されている皆様。
物件を探し始める中で、一度は「このマンション、あと何年くらい住めるんだろう?」という疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。
特に、築年数が経っている物件を見るたびに、「本当に長く住み続けられるのか?」「メンテナンスに費用がかかるのでは?」といった不安がよぎるかもしれません。
インターネットやメディアでは「マンションの寿命は〇年」といった情報が飛び交い、どれが本当なのか迷ってしまうこともあるでしょう。
確かに、マイホームは人生で最も大きな買い物の一つ。
安心して長く暮らせる住まいを選びたい、と考えるのは当然のことです。
この記事では、そんな皆様の疑問に対し、専門的な知見と具体的なデータに基づいて、「マンションには実際何年住めるのか?」という問いに多角的に答えていきます。
マンションを構成する「躯体(くたい)構造部分」と「設備部分」に分けて解説することで、より深く、そして正確な理解を深めていきましょう。

適切な知識を持つことで、大阪・北摂での中古マンション探しとリノベーション計画が、より安心で確実なものになるはずです。
マンションの寿命を決定づける2つの要素:「躯体構造」と「設備」
マンションの寿命を考える上で、単一の数字で語ることはできません。
なぜなら、マンションは大きく分けて、「①躯体構造部分」と「②設備部分」という、異なる寿命を持つ要素で構成されているからです。
それぞれがどのような特性を持ち、どのように寿命が定まるのかを見ていきましょう。

① 躯体構造部分(RC造:鉄筋コンクリート造)の寿命
私たちが「マンションの本体」としてイメージする、柱や梁、壁、床といった建物の骨格を形成する部分が「躯体構造」です。
現在のマンションの多くは、RC造(鉄筋コンクリート造)で建てられています。
では、この鉄筋コンクリートの寿命は、一体どれくらいなのでしょうか?
物理的な寿命は100年以上
国土交通省がまとめた「RC造(コンクリート)の寿命に係る既往の研究例」によると、「鉄筋コンクリート造建物の物理的寿命を117年と推定」という研究結果が示されています。
これは、鉄筋コンクリートが本来持っている、物理的な耐久性の高さを示しています。
適切に施工され、外部からの影響を受けなければ、1世紀以上にわたってその構造を保つことができる、非常に強靭な素材なのです。
しかし、外的要因が大きく影響
ただし、この「117年」という数字は、あくまで純粋な鉄筋コンクリートの物理的寿命です。
実際のマンションには、多くの外的要因が存在し、それが寿命に大きく影響を与えます。
例えば、皆さんもご存じの通り、コンクリートを雨風に晒したままにすれば、必ず劣化は進行します。
一般的なマンションでは、外壁にはタイルや塗装が施され、屋上部分には防水処理がされています。
これらの外装材や防水層は、コンクリート躯体を直接的な雨風や紫外線から保護するために不可欠なものです。
これらの保護処理が適切に行われなければ、躯体は急速に劣化してしまいます。
水分と鉄筋の錆び
さらに、マンション内部には生活に必要な給水管や排水管といった設備が張り巡らされています。
これらの配管がコンクリート内部に埋め込まれているケースも少なくありません。
問題は、生活状況による漏水や機器の故障などによって、水がコンクリート表面から吸収され、内部の鉄筋に到達することです。
鉄筋は水分に触れると錆びて膨張し、内部からコンクリートを破壊する原因となります。
これを「中性化」と呼び、躯体の強度を著しく低下させてしまいます。
近年の新しいマンションでは、コンクリート内部に直接配管を埋め込むような施工方法は少なくなってきていますが、依然として漏水による躯体への影響は無視できない問題です。
これらの要因を総合的に踏まえると、一般的に躯体部分の寿命は「50年」と言われることが多いです。
ただし、この「50年」という数字は、後述する税法上の耐用年数や金融機関の評価が大きく影響している側面もあります。
法定耐用年数と金融機関の評価:「50年限界説」の真実
税法上の耐用年数
日本の税法で定められている鉄筋コンクリート造建物の「法定耐用年数」は47年です。
これは、減価償却の計算など、税務上の基準として用いられる年数であり、建物の物理的な寿命や実際に住める年数を直接的に示すものではありません。
しかし、この47年という数字を「寿命」と考える人もいるのは事実です。
金融機関の担保評価
特に重要なのが、金融機関の担保評価において、この法定耐用年数が重視される傾向にある点です。
金融機関は、住宅ローンを貸し出す際に、購入するマンションの資産価値を評価します。
その際、法定耐用年数を超過した物件や、残りの耐用年数が少ない物件は、担保としての評価が低くなる傾向があります。
つまり、金融機関の担保評価から「マンションの価値=寿命は50年」と見なされることが、実際のマンションが50年で住めなくなるという誤解に繋がっていると言えます。
これは、物理的に住めなくなるからではなく、「お金を貸してくれない、評価の低いマンション(築50年以上)は買いたいと思う人が少ない」という市場のメカニズムが働いているためです。
このように、たとえ実際のマンションの状況が良く、物理的に住み続けられる状態であっても、今の日本の金融機関の担保評価の関係上、「築50年」を境に市場での存在感が薄れてしまうという現実があるのです。
まとめ:躯体構造の寿命は「メンテナンス」次第
多くのマンションでは、この重要性を理解し、定期的な修繕を行うために「管理組合」が設置され、修繕積立金が徴収されています。
この管理組合の活動や修繕計画が健全であるかどうかが、マンションの実際の寿命を大きく伸ばす鍵となります。
「住める」という観点から見たマンションの寿命:税法上の寿命との違い
ここまで躯体構造の寿命と法定耐用年数について解説してきましたが、では実際に「マンションには何年住めるのか?」という問いに対する答えは何でしょうか。
結論から言えば、「マンション個々の管理状況が大きく関わってくるため、一概に『〇年』と明言することはできない」というのが正直なところです。

しかし、税法上の寿命(47年)と、「住める」という観点から見た寿命は、明らかに異なります。
築47年以上のマンションは日本に多数存在
国土交通省の資料によると、日本には現時点で少なくとも197.8万戸、つまり全マンションの約30%以上が築30年を超えています。
そして、築40年以上は約11%以上、さらに築50年以上も約1%弱(これは数万戸に上ります)存在しています。
「築50年以上は少ない」と感じるかもしれませんが、裏を返せば「築50年以上でも、実際に住み続けられているマンションが確実に存在している」ということになります。
特に大阪や北摂エリアには、高度経済成長期に建設された築年数の古いマンションが、良好な管理状況で今も多く存在しています。
「住める」の定義
「住める」という観点では、
・安全に住めること:耐震性が確保されていること。
・快適に住めること:設備が機能し、漏水や不具合がないこと。
・生活が便利であること:立地や周辺環境に問題がないこと。
が重要です。
これらの要素は、築年数だけで決まるものではありません。
むしろ、適切なメンテナンスとリノベーションによって、古いマンションでも安全で快適な状態を維持・向上させることが可能なのです。
築古マンションでも「住める」理由
実際に築年数が古いマンションでも長く住み続けられる理由は、以下の点に集約されます。
定期的な大規模修繕
多くのマンションでは、計画的に大規模修繕が行われています。これにより、外壁の防水機能や屋上の劣化を防ぎ、躯体へのダメージを最小限に抑えています。
適切な管理組合の運営
住民が主体となって形成する管理組合が、管理費や修繕積立金を適切に徴収・運用し、計画的な修繕を実行しているマンションは、建物の寿命が延びる傾向にあります。
耐震診断・耐震補強の実施
旧耐震基準のマンションでも、耐震診断を行い、必要に応じて耐震補強工事を実施している物件は、安全性が確保されています。
リノベーションによる機能回復・向上
水回りなどの設備部分は寿命が短いため、リノベーションで新しいものに交換することで、現代の生活水準に合わせた快適性を確保できます。また、配管の見直しなど、見えない部分の改修も可能です。
躯体と設備の「メンテナンス」こそが鍵
このように、マンションの躯体と設備はそれぞれ寿命が異なりますが、共通して言えるのは、「メンテナンスが何よりも重要である」ということです。
まるで人間の体と同じです。どんなに頑丈な体を持っていても、日々の食生活や運動、定期的な健康診断を怠れば、病気になったり寿命が縮まったりする可能性があります。
マンションも同じで、定期的な「健康診断(点検)」と「治療(修繕)」を適切に行うことで、その本来の寿命を最大限に引き出すことができるのです。
マンションの寿命を延ばす鍵:適切な「メンテナンス」と「リノベーション」
マンションの躯体部分が持つ本来の高い耐久性を活かし、さらに快適な暮らしを長く続けるためには、「適切なメンテナンス」と、必要に応じた「リノベーション」が不可欠です。

計画的な大規模修繕の重要性
マンションの寿命を決定づける上で最も重要なのが、管理組合によって計画される「長期修繕計画」と、それに基づいた「大規模修繕工事」の実施です。
建物の保護膜を維持
外壁の塗装やタイルの補修、屋上防水などは、建物の躯体を雨風や紫外線から守る「保護膜」の役割を果たします。これらの保護膜が劣化すると、コンクリートの中性化や鉄筋の腐食が進み、躯体の寿命を縮めてしまいます。計画的な修繕は、これらの保護膜を常に健全な状態に保つために必要不可欠です。
共有設備の更新
給水ポンプ、排水ポンプ、エレベーター、消防設備なども、経年で劣化し、いずれ交換が必要になります。これらはマンション全体の機能に関わるため、長期修繕計画に盛り込み、計画的に更新していく必要があります。
修繕積立金の健全な運用
これらの大規模修繕には多額の費用がかかります。そのため、管理組合は修繕積立金を徴収し、計画的に積み立てていく必要があります。修繕積立金が不足していると、必要な修繕が実施できず、結果として建物の寿命が縮まることになります。購入前に、修繕積立金の積立状況や、長期修繕計画が定期的に見直されているかを確認することは、安心してマンションを購入するために非常に重要です。
リノベーションによる住戸内部の寿命延長と快適性向上
マンションの寿命は躯体だけでなく、住戸内部の設備にも大きく左右されます。
特に水回りの設備(キッチン、浴室、トイレ、洗面化粧台)や給湯器、給排水管は、躯体よりも寿命が短い傾向にあります。
設備の更新
これらの設備は、一般的に築20~30年で交換時期を迎えます。リノベーションを行う際に、これらの設備を新しいものに一新することで、快適性が向上するだけでなく、故障による漏水リスクなども低減し、住戸内部の寿命を延ばすことに繋がります。
配管の見直し
特に給排水管は、築年数が古いマンションの場合、コンクリート内部に埋め込まれていることが多く、劣化が進むと漏水のリスクが高まります。リノベーションの際に、これらの配管を更新したり、メンテナンスしやすいように配管ルートを変更したりする**「スケルトンリノベーション」**は、マンションの寿命をさらに延ばす有効な手段です。
断熱性・省エネ性の向上
築年数が古いマンションは、断熱性能が低い場合があります。リノベーションで窓を二重サッシにしたり、壁や床に断熱材を追加したりすることで、室内の快適性が向上し、光熱費の削減にも繋がります。これは、長期的に住み続ける上での「暮らしやすさ」に直結します。
間取りの最適化
家族構成の変化やライフスタイルの変化に合わせて、間取りを自由にリノベーションできるのも大きなメリットです。例えば、子どもが独立した後に夫婦二人の暮らしに合わせて部屋数を減らしてリビングを広げたり、テレワーク用の書斎を設けたりと、時代やニーズに合わせた最適な空間を創り出すことで、その住まいで長く快適に暮らすことができます。
大阪や北摂でリノベーションを検討する際は、単にデザインや間取りの変更だけでなく、設備の更新やインフラの改善など、マンション自体の寿命を延ばし、将来にわたって価値を高める視点を持つことが重要です。
賢い中古マンション選びのために:リノベーション専門店目線の最終アドバイス
「マンションには何年住めるのか?」という問いに対し、明確な数字を提示することは難しいと解説してきましたが、ここまでお読みいただいた皆様には、その真意と、何が重要であるかをご理解いただけたことと思います。

マンションの寿命は、その建物の「管理状況」と「メンテナンス履歴」、そして「将来の修繕計画」が大きく関わってきます。
築年数だけで判断するのではなく、物件の本質を見極めることが何よりも大切です。
大阪や北摂には、築年数が経っていても、素晴らしい管理体制で大切に維持され、まだまだ長く安心して暮らせる中古マンションが数多く存在します。
リノベーション専門店目線での物件紹介・リノベーションのアドバイス
私たちクローバーハウスは、大阪・北摂エリアに密着し、これまで数多くの中古マンションのリノベーションを手掛けてきました。
その経験から、以下のようなリノベーション専門店目線でのアドバイスを提供できます。
物件の本質を見抜く視点
築年数や見た目だけでなく、建物の構造、配管ルート、管理状態、修繕履歴などをプロの目で厳しくチェックし、リノベーションの可能性を最大限に引き出せる物件かどうかを見極めます。
潜在的なリスクの早期発見
インスペクション(建物状況調査)の必要性や、隠れた劣化がないかなど、一般の方が見落としがちな潜在的なリスクも早期に発見し、適切な対策をご提案します。
最適なリノベーションプランの提案
お客様のライフスタイルや予算、将来のビジョンを丁寧にヒアリングし、建物の特性を活かしつつ、最大限に希望を叶えるリノベーションプランをご提案します。単なる内装の変更だけでなく、断熱性向上や耐震補強など、見えない部分の質の向上も重視します。
資金計画のアドバイス
物件購入費用とリノベーション費用を合わせた総額を明確にし、無理のない資金計画を立てるお手伝いをします。リノベーション一体型ローンなどの活用についてもサポートいたします。
ワンストップサービス
物件探しから、資金計画、設計、施工、そしてアフターサービスまで、すべての工程を窓口一つで対応する「ワンストップサービス」で、お客様の負担を軽減し、安心して家づくりを進めていただけます。
さいごに
「マンションには何年住めるのか?」という疑問は、中古マンション購入における大きなテーマです。
しかし、この問いに対する答えは、まさに「マンションはメンテナンス次第で、あなたの望む限り長く住み続けることができる」という希望に満ちたものだと言えるでしょう。
大阪や北摂で、ご自身のライフスタイルに合った、安心で快適、そして長く愛せる理想の中古マンションを見つけ、リノベーションでその価値を最大限に引き出したいとお考えの方は、ぜひ私たちクローバーハウスにお問い合わせください。
あなたの「もっとこうだったらいいのに」という想いを、プロの視点と技術で「理想の暮らし」へと変えるお手伝いをさせていただきます。
クローバーハウスは、大阪・北摂地域での新築、建て替え、リフォーム・リノベーション、住まいの事なら何でもご相談いただけます!
耐震診断、住まいのインスペクションなどもお気軽にご相談ください。
大阪・北摂エリアでの中古物件探しからリノベーションまで、ワンストップでご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
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理想の暮らしを北摂で。
クローバーハウス Clover house
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