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2025.11.28|ブログ
安心と快適を両立:ヒートショックを防ぐ高齢者向け浴室リノベーションの7つの秘訣

浴室は家庭内で最も危険な場所:高齢者の安全を確保する使命
浴室は水を使うため滑りやすく、温度差が大きいことから、家庭内で最も転倒や急激な体調変化が起こりやすい「危険な場所」として知られています。
入浴中の事故による死亡者数は非常に高く、そのほとんどが高齢者です。
この事実は、浴室リノベーションが「命を守るための投資」であることを示唆しています。

この記事では、大阪・北摂エリアで高齢者と暮らすご家族が、安心して快適な入浴時間を楽しめるように、浴室を生まれ変わらせるための7つの重要なリノベーションポイントを詳細に解説します。
転倒リスクをゼロに:出入り口と床材の徹底バリアフリー化
浴室リノベーションの基本は、家の中で最も多い事故の原因となる「段差」を解消することです。

またぎのない段差の解消
ユニットバスの導入
最新のユニットバスは、脱衣所と浴室の床の高低差を最小限に抑えた「段差なし構造」が標準となっています。
実際にまたいでみて、つまずきのリスクがないか確認しましょう。
敷居の勾配
在来工法の浴室を改修する場合も、敷居に緩やかな勾配をつけたり、薄いスロープ材を設置したりすることで、安全に出入りできる工夫が必要です。
滑りにくい床材の選択
速乾性・防滑性の床
濡れても滑りにくい特殊な加工が施された床(例:TOTOのほっカラリ床など)を選びましょう。
クッション性のある床
万が一転倒した際の衝撃を和らげるため、クッション性のある柔らかい素材を採用することも重要なポイントです。
緊急時に備える:ドアと広さの確保
浴室のリノベーションでは、万が一の事態に迅速に対応できる「救助のしやすさ」を考慮しなければなりません。

ドアの種類と開口幅
ドアの開閉方式は、緊急時の救助に大きく影響します。
開き戸は避ける
内開きの開き戸は、高齢者が転倒し体がドアの手前に倒れると、外から開けることができず、救助が遅れる原因となります。
引き戸または折れ戸
救助スペースを確保でき、開口部が広い「引き戸」や、少ない力で開けられる「折れ戸」タイプを推奨します。
特に引き戸は車椅子の出入りや介助の際にも有利です。
樹脂ガラスの採用
ドアの窓には、割れにくく破片が飛び散る危険が少ない「樹脂ガラス」などを利用することで、二次的な怪我のリスクを軽減できます。
介助を考慮したスペースの確保
浴槽と洗い場
将来、介助が必要になった場合、介助者が一緒に浴室に入れるスペースが必要です。
洗い場は、介助者が体勢を変えられる十分な広さを確保しましょう。
リノベーションの自由度
戸建ての場合、隣接する部屋の一部を取り込むスケルトンリノベーションで、広々とした浴室を実現することも効果的です。
安心を支える:適切な位置への手すりの設置
手すりは、高齢者が浴室で安全に動作を行うための「命綱」です。
利用者の身体の状態と動作に合わせた「適切な位置」が重要です。

出入り口付近
段差を乗り越える際のサポートとして、縦型の手すりを設置することで、上から下への力を加えやすくなります。
浴槽の脇と立ち座りの位置
浴槽をまたぐ際や立ち上がる際の動作を補助するため、縦型と横型の手すりを組み合わせて設置すると効果的です。
浴槽内への手すり
浴槽の中でも、体勢を変える際や立ち上がる際に転倒のリスクがあるため、浴槽内の壁に沿った手すりも検討しましょう。
ヒートショック対策:浴室を快適な温度に保つ
冬場の入浴で最も危険なのが「ヒートショック」です。
暖かいリビングと寒い脱衣所・浴室との間で急激な温度差が生じ、血圧が乱高下するリスクがあります。

浴室暖房乾燥機の設置
浴室暖房乾燥機は、高齢者向けリノベーションにおいて、最も費用対効果が高い設備の一つです。
事前の予備暖房
入浴前に浴室内を温めておくことで、リビングとの温度差を解消し、ヒートショックを効果的に予防できます。
多機能性
暖房機能だけでなく、カビ対策や夏場ののぼせ防止にも役立ちます。
断熱性の強化
暖房設備を入れると同時に、浴室の断熱性そのものを高めるリノベーションが必要です。
高断熱浴槽
浴槽の周りを断熱材で覆い、お湯が冷めにくい構造にすることで、追い焚きの頻度を減らし、経済的にもメリットがあります。
断熱材の充填
戸建ての場合は、浴室の壁や床下に断熱材を適切に充填するリノベーションを行うことで、根本的な寒さの原因を解消できます。
入浴の負担を軽減:浴槽の形状と緊急システム

浴槽の高さと縁の広さ
浴槽のまたぎは、高齢者にとって大きな負担となります。
低めの浴槽
浴槽の縁の高さを40cm程度に抑えることが推奨されます。これにより、浴槽の縁に腰掛けてから、無理なく浴槽へ入ることができます。
腰掛けスペース
浴槽の縁を広めに設計したり、浴槽の一部に段を設けて腰掛けスペースを確保したりするタイプも有効です。
呼び出しブザーと緊急システム
緊急呼び出しブザー
浴室内の高齢者の手が届きやすい位置に、家族を呼び出せる防水ブザーを設置しましょう。
経済的な負担を軽減:介護保険の活用
高齢者の安全を確保するための浴室リノベーションは、介護保険制度の対象となる場合があります。

高齢者住宅改修費用助成制度
補助金の対象
要介護または要支援の認定を受けた方の場合、手すりの設置や段差の解消、引き戸への扉の交換などの改修工事費用について補助金が支給されます。
限度額
原則、工事費用20万円を限度として、そのうち9割(最大18万円)までが支給されます。(所得によって自己負担割合が異なります。)
事前の申請
この制度を利用するには、必ず工事を始める前に自治体に申請し、承認を得る必要があります。
大阪・北摂エリアの各自治体でも同様の制度が運用されていますので、リノベーション業者やケアマネージャーに相談し、制度を最大限に活用しましょう。
ポイントを押さえた浴室リノベーションは、高齢者の日々の生活の質(QOL)を高め、ご家族の介護の負担を軽減することにもつながります。
浴室暖房乾燥機の具体的な製品選びや機能比較について、さらに詳しい情報が必要でしたらお気軽にご質問ください。
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