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2025.11.18|ブログ
デザイン性と快適性を両立:コンクリート打ちっ放し物件を快適にするリノベーション

コンクリート打ちっ放しの魅力と隠された「住みにくさ」
洗練されたデザインとモダンな雰囲気を持つコンクリート打ちっ放しの建築は、デザイナーズマンションや個性的なオフィスとして絶大な人気を集めています。
大阪の都心部はもちろん、北摂の閑静な住宅街にもそのクールな外観を持つ物件が存在します。
しかし、そのオシャレな見た目とは裏腹に、コンクリート打ちっ放しの住まいは、日本の気候、特に湿気の多い大阪の環境においては、深刻な「住みにくさ」を抱えていることが少なくありません。
憧れだけで住まいを選んでしまうと、後々、想像以上の不快さや経済的負担に悩まされることになります。

本記事では、コンクリートが持つ、構造的な性質に起因する具体的なデメリットを徹底的に解説し、さらに、その問題を解決し、デザイン性と快適性を両立させる「リノベーション」の具体的な手法について深く掘り下げていきます。
コンクリートの物理的な性質が引き起こす「過酷な」室内環境
コンクリートは強度に優れていますが、熱や水分に対して特有の性質を持っています。
これが、四季のある日本の暮らしにおいて大きな問題となります。

高すぎる「熱伝導率」が招く寒暖差
木材や断熱材と比較して、コンクリートは熱伝導率が非常に高い素材です。
冬の寒さ
熱伝導率が高いということは、外の冷気を壁がそのまま室内に伝えてしまうことを意味します。暖房で温めた熱も、分厚い壁を通じて屋外へどんどん逃げるため、暖房を切った途端に室内が急激に冷え込む現象が起こります。
夏の暑さ
コンクリートの壁が日中の強い日差しを吸収し、蓄熱します。夜間になっても熱を放出し続けるため、エアコンを使用しても冷えにくく、寝苦しい夜になりがちです。
水との闘い:湿気と結露の問題
コンクリートは製造時に大量の水分を含んでおり、その水分が完全に抜け出る(乾燥する)までには数年を要すると言われています。
結露とカビの発生
冬になり、外気で冷やされたコンクリートの壁に、室内の暖かい空気が触れると、大量の結露が発生します。結露は壁の表面だけでなく、家具の裏や押し入れなどにカビを発生させ、健康や住まいの耐久性に悪影響を及ぼします。
高い室内湿度
コンクリート内の水分が常に蒸発し続けるため、ただでさえ湿度の高い日本の梅雨や夏は、室内がさらに湿気の多い環境になります。
隠れたリスク:雨漏りと漏水
水の浸入
ひび割れや施工の継ぎ目から雨水が浸入しやすく、コンクリート内に染み込むと、室内の壁を伝って「雨漏り」を引き起こすことがあります。
構造体の劣化
コンクリート内部の鉄筋が水分に触れることで錆びて膨張し、コンクリートを押し出して破壊する「爆裂現象」を引き起こし、建物の寿命を縮める原因にもなります。
家計を圧迫する経済的なデメリット:光熱費の高騰
コンクリート打ちっ放しの住宅は、前述の熱の逃げやすさから、エネルギーコストの面でも大きな問題を抱えています。

エアコンの過剰な使用
寒暖差と湿度の問題を解消するためには、エアコンや除湿機の頻繁な使用が不可欠となります。
高いランニングコスト
断熱が不十分なコンクリートの家では、設定温度に達するまでに多大なエネルギーを要します。
夏も冬も木造住宅以上にエアコンを稼働させる必要があり、結果として毎月の光熱費が家計を圧迫します。
中古物件のリノベーション費用への影響
中古のコンクリート打ちっ放し物件を購入してリノベーションする場合、断熱や防水といった基本の性能を向上させる工事に追加の費用が発生します。
性能改善費用
デザインを活かしながら快適性を追求するためには、通常のリノベーションよりも高度で費用のかかる断熱工事が必要となるケースが多くなります。
デザインを諦めない!コンクリート打ちっ放しを快適にするリノベーションの秘密
これらのデメリットを理解した上で、「コンクリート打ちっ放しのデザインに住みたい」という憧れを持つ人は少なくありません。
大阪・北摂で理想を叶えるためには、徹底した「高性能リノベーション」が前提となります。

最も効果的な解決策:断熱の強化
コンクリートの熱伝導率の高さという根本的な問題を解決するには、断熱材で内外を遮断することが必須です。
内断熱と内装の仕上げ
既存のコンクリートの壁に直接、断熱材を施工し、その上からボードを貼り、内装で仕上げます。
これにより、コンクリートの冷たさが室内に伝わるのを防ぎ、結露の発生も大幅に抑制できます。
窓の対策
窓は熱の出入りが最も多い箇所です。二重サッシ(内窓)の設置や、断熱性の高いサッシ・ガラスへの交換は必須です。
デザインと機能のバランス:見せると隠す
全ての壁を覆ってしまうと、コンクリート打ちっ放しの魅力が失われてしまいます。
部分的な露出
LDKや玄関などの一部の壁や天井だけをコンクリートのまま残し、その他の生活空間(寝室や水回りなど)には内断熱と内装を施すリノベーションが非常に有効です。
デザイン性を維持しつつ、主要な生活空間の快適性を確保できます。
調湿効果のある内装材
コンクリートの湿気の問題に対応するため、内装材として「珪藻土」や「エコカラット」といった調湿性能を持つ素材を取り入れることも推奨されます。
水の問題への対策
雨漏りや漏水のリスクを軽減するために、リノベーションの際に徹底的な防水対策を行う必要があります。
シーリングと防水層の再施工
外壁のひび割れを補修し、屋上やバルコニーの防水層を再施工します。
中古マンションの場合も、専有部分の窓やサッシ周りのシーリングを強化します。
まとめ:リノベーションで憧れのコンクリート打ちっ放しを北摂で実現
コンクリート打ちっ放しの建築は、デザインという価値を与えてくれる一方で、断熱性や調湿性といった住宅の基本となる性能に大きな課題を抱えています。

大阪・北摂の気候で快適に暮らし続けるためには、デザインを追求するだけでなく、「高性能化」をリノベーションの前提とすることが極めて重要です。
内断熱や部分的なデザインの採用といった賢いリノベーションによって、コンクリートが持つクールな魅力を最大限に活かしつつ、冬は暖かく、夏は涼しい、湿気の少ない理想の住まいを実現しましょう。
コンクリート打ちっ放し物件のリノベーションにかかる費用や工法について、さらに詳しい情報が必要でしたら、お気軽にご相談ください。
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